CM用語集
ア行
アカウンタビリティ
広義的に会計報告のみならず、ある付託関係から生じる説明責任である。
アクティビティ
プロジェクト・スケジューリングの概念で、始まり、終わりの日時が明確に決まった単位作業を指す。
アセット・マネジメント
不動産業界に於いて投資家の為の資産を総合的に管理・運営する投資顧問業務。
アットリスクCM
CMrが発注者に対して工事費の最高限度保障(GMP;guaranteed maximum price)等の特約を付けることにより、発注者のコストと工期のリスクを軽減し、CMr自らがリスクを負担する方式
アーンド・バリュー・マネジメント
コストとスケジュールを統合して進捗状況の管理を実施するマネジメント手法。
アロー型
スケジュールを表現するネットワーク図の手法。矢印の上にアクティビティを表記し、ノードを用いて前後関係にあるアクティビティを結びつける。
インセンティブ
報奨、ボーナス
エンジニアリング・レポート
4種の調査報告書によって構成されるレポート。1、建物状況調査2、建物環境リスク3、土壌環境リスク4、地震リスク分析
エクティ・マルチブル
投資期間終了までに自己資本投資額に対し配当や償還されたキャッシュフローの合計額の自己資本投資額に対する倍率。
オープンブック
この講義で使用する定義として、発注者に価格の開示、お金の流れの開示、施工体制の開示を指す。
カ行
キックオフ・ミーティング
発注者が主催し、新たに加わったプロジェクト関係者を集めて開く最初のミーティング。
キャッシュフロー計算書
資金の増減の原因や流れを明確にするもの。
グリーン購入
製品やサービスを購入する際に、環境を考慮し、必要性を考慮し、環境への負担が出来るだけ少ない物を選んで購入すること。
クリティカルパス
トータルフロートが0になる作業の流れのこと。プロジェクトの中では、一番時間の掛る一連の作業の流れ。
コーポレート・ファイナンス
融資対象企業自体の信用力や、土地などを担保として、融資対象企業全体のキャッシュフローを返済原資とする資金調達方法である
コスト+フィー方式
施工者が直接工事費を開示し、定率或いは定額の経費及び利益を上乗せするもの。
コストオン方式
発注者、元請、下請の三者間で、下請の工事請負金額と元請の管理経費を決めたうえで契約を結ぶ日本独特の一種のコスト+フィー方式
コミッショニング
発注者の要求品質の実現を目指す品質管理手法の一つ。
コンティンジェンシー
予備費
コンバージョン
建物の用途転用
コンプライアンス
一般に法令や各種規制を遵守する企業活動、体制整備を指す。
サ行
サスティナビリティー
持続可能性。社会、環境を維持すること。
3R
Reduce減らす、 reuse繰り返し使う、 recycle再資源化の順序で廃棄物の削減を目指す。
6σ
品質・経営管理上のミス発生目標数値を3.4回/百万回というきわめて少ない回数に設定して、ビジネスプロセスの改善を図っていく改革し手法
ショートリスト
設計者や施工者の選定に於いて、非常に緩い条件の下であげられた多数の候補者のリスト(ロングリスト)から、条件を加えて候補者を絞り込んでいくプロセスあるいはその結果のリスト
スケジューリング
工程表を作成し、そのスケジュールを運営・管理すること。
ステークホルダー
利害関係者
ストラクチャード・ファイナンス
ノンリコース・ローンを利用したファイナンスの仕組み。
セールアンドリースバック
不動産会社に売却し、同時に賃借すること。
タ行
ターンキー方式
プロジェクトの基本計画、設計、施工、試験、検査までを一括して行う契約方式。
タクト手法
所要時間を一定にして同期させることによって、複数の作業集団が順番に繰り返し作業が行えるようにスケジュールを作成する方法
デザインビルド方式
一つの会社が、設計と施工を一括して実施する方式。
デリュー・ディリジェンス
対象不動産の現実の総収益及び総費用を正確に計上するため、経済的、法的、物理的な物件精査。
トレーサビリティ
トレース(追跡)とアビリティー(可能性)の合成語で、【追跡可能性】の意。
ナ行
ノンリーコース・ローン
借入人は責任財産からのキャッシュフローのみを返済原資とし、その範囲を超えた返済義務を負わない。責任財産限定ローン。
ノード型
ネットワークの接点。作業の表現にノード、作業順序の表示にアローを用いる。
ハ行
パッケージリング
より細分化されたWBSレベルを一纏めにし、ワークパッケージを構成。
バランスシート
貸借対照表
ピュアCM
CMrが純粋に、マネジメント業務だけを行う。
ビルダビリティー
CIRIAの定義では、完成建物に要求されるすべてを満たすことを前提に、建築物の設計が、施工を簡単にしている度合。
ファストトラック
段階施工方式。技術的順序に従って行うのが一般的な作業を、一部前倒しにして実行し、全体スケジュールを短縮する手法。
ブリーフィング
発注者が目的等要求条件を明確化にするために作成したものをブリーフといい、ブリーフを作成することをブリーフィングという。
プロジェクト・ファイナンス
特定プロジェクトの事業キャッシュフローに返済原資を依存するもの。
プロジェクト・フェーズ
段階、局面。論理的に関連したアクティビティの集合。
プロパティ・マネジメント
対象不動産の所有者やアセット・マネジャー投資家などからの委託を受けて、個別の不動産からのキャッシュフローと資産価値の最大化を目的として、日常的に不動産の運営管理実務を行う業務。
プロフィット・レート
売却差益率。売却価格からプロジェクトコストを差し引いた売却利益をプロジェクトコストで除したもの。
プロポーザル方式
設計者などを選定する際の業務費見積の多寡ではなく、当該プロジェクトに対する提案に基づき、相手方を選定する方法。
フロントローディング
製品製造やシステム開発のプロセスに於いて、初期工程に重点を置いて集中的に労力、資源を投入して後工程で発生しそうな負荷を前倒しすることで、品質向上や納期短縮を図る活動。
ベンチマーキング
他組織が実践したベストプラクティスに学んで自己改革をするもの。
ベストプラクティス
ある結果を得るのに最も効率のよいと思われるプロセス、手法、技法。
ポートフォリオ
経済・金融分野では、もともと株式用語で「有価証券一覧表」を指す、「資産一覧表」「顧客リスト」などの意味でも用いる。
ホワイトリスト
信頼できる業者、個人等のリスト
マ行
マイルストーン
道程上の塚石。節目となる事象を指す。スケジュール上では、説目となるアクティビティの期日をいう。スケジュール管理上、変更を行う契機となる時点である。
マスター・スケジュール
プロジェクト遂行・管理の基本スケジュールであり、設計から調達・工事・竣工引き渡しに至るプロジェクトの全段階を通して総括的に表現されたもの。
メインコントラクター
分離発注等の実施により、ある工事現場に複数の工事請負が存在する際、工事現場に於ける各工事の統括・調整を担う立場にある施工者のこと。一般に建築担当の施工者がなる場合が多く、統括安全衛生管理業務を合わせて担当することが多い。
ヤ行
ユニバーサル・デザイン
文化・言語・国籍の違い、老若 男女といった差異、障害・能力の如何を問わずに利用することができる施設・製品・情報 の設計(デザイン)をいう。
ラ行
ライフサイクルコスト
ここで用いるライフサイクルコストとは、建物の計画・設計・施工・維持管理・修繕、さらには解体までに必要とされる総費用。
ライフサイクル・マネジメント
建物の計画・設計・施工・維持管理・修繕、さらには解体までの全生涯に着目し、計画、管理しようとする考え方。
リスクマネジメント
リスクを組織的にマネジメントし、ハザード(危害)や損失などを回避、転嫁、若しくはそれらの低減を図るプロセスをいう。
リードタイム
スケジュール上で、一つのタスクが終了し、他のタスクが開始されるまでに必要な期間。製品発注などに際しては、発注から納品されるまでの期間を指す。
リバースオークション方式
一定条件の業務や物品について、複数者が実施可能な価格についてネット上で繰り返し入札を行い、落札者を決定する方式。
ロングリスト
設計者や施工者の選定に於いて、非常に緩い条件の下であげられた多数の候補者のリスト
ワ行
ワークブレイクダウン・ストラクチャー
建築プロジェクトに限らず一般のビジネスでも広く活用されており、マネジメントの目的に応じてプロジェクトを階層的に構成要素へと細分化し、構成要素の総和によりプロジェクトを体系的に表現したツール。
ワークパッケージ
WBSの最下位の作業項目
A
ACWP 完了作業コスト
B
BCP/BCM 事業継続計画/事業継続マネジメント
BCWP 完了作業予算コスト
BCWS 予定作業予算コスト
BEMS ビルエネルギー管理システム
BIM 3次元CADを用いた建築設計手法。ビルディング・インフォメーション・モデル
BOO PFIの事業方式 建設-所有-運営
BOT PFIの事業方式 建設-運営-譲渡
BTO PFIの事業方式 建設-譲渡-運営
BQ ここでは単に、数量記載の内訳書と解す。
C
CASBEE 建築環境総合性能評価システム
CPM 最小の工事費で最短の工期を求める手法。(計算が難しいのが難点)
CRE 企業が所有している不動産
CSR 企業の社会的責任。
Cx コミッショニング
D
DCF 複数年の将来的キャッシュフローを作成するときに、時間的価値を考慮し、将来価値を割り引いて現在価値に置き換える。
DD デリュー・ディリジェンス
DfE 設計に環境への配慮を盛り込む手法
E
ECI 設計段階の技術協力期間中に施工の数量・仕様を確定したうえで、工事契約をする方式。この場合に行う技術協力は開始前に技術協力の契約を締結する。
ER エンジニアリング・レポート
ERP 統合基幹業務システム
ESG 環境・社会・ガバナンスの略。CSRより事業努力の基準を明確にしたもの。
EVM アーンド・バリュー・マネジメント
F
F/S 実行可能性調査、ある計画の実現可能性の内外的要因分析、評価。
FCI 定量評価手法の一つ。ファシリティの残存不具合率
G
GMP 最大保障金額
I
IAS 国際会計基準
IDEF IDEF 0は活動をモデリングするための技法で、長方形と矢印を使って、正しい結果に導くためのプロセスを表現する。
IRR 内部投資収益率。 ある資産に投資したときに、それからもたらされる将来のキャッシュフローと資産の価格とを等しくするための割引率。
L
LCC ライフサイクルコスト
LCM ライフサイクル・マネジメント
LEED 1996年にアメリカで開発された環境性能評価システムである。今日では、実質的な環境評価の国際基準となっている。
P
PERT US・ネイビーに於いて開発されたネットワーク手法
PFI 『民間資金等の活用による公共施設等の建設、維持管理、運営などを民間の資金、経営能力および技術的能力を活用して行う手法である。
PI(professional indemnity) 損害賠償保険 船主保険
PI (performance index) 性能評価指標
PL 製造物責任
PML 予想最大損失。建物の一般的耐用年数50年間に確率的に起こりうる最大規模の地震により生ずる損失を表したもの。
PPP 公民が連携して公共サービスの提供を行うスキーム
PRE 国及び地方公共団体が所有している不動産
Q
QBS 資質評価方式。実績やヒヤリングにより設計を委託する『人』を選定。
QC 品質管理方法の一つ
R
REIT 不動産投資信託
RFP 施工者募集要項書
RFQ 見積り募集要項書
RICS 英国王立サーベイヤーズ協会
RM リノベーション・マネジメント
S
SPC 特別目的会社。資産の現保有者から買取り、資金調達のための証券発行、譲受資産に関する信用補完、投資家への収益配分といった特別な目的のために設立される会社。
SPV 同上意。特別目的媒体
T
TMK 特定目的会社
TQC 企業の全体的な品質管理の推進を行うもので、品質管理に関する様々な手法を総合的に、かつ、全社的に展開して適用し、従業員の総力を結集して企業の実力向上を目指すもの。
TQM 製品の品質は基より業務プロセスの質、経営の質などの質の向上を追求する『質』管理の方法
V
VE 価値工学。最低のライフサイクルコストで、必要な機能を、確実に達成するために、製品やサービスの、機能的研究に注ぐ、組織的努力と定義
VFM 『支払いに対して最も価値の高いサービスを供給する』という考え方
W
WBS ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー
WTO政府調達協定 ウルグアイ・ラウンドに於ける合意に基づき1995年に成立。内国民待遇の原則及び無差別待遇の原則から、協定適用対象機関による調達に関わる法令、手続、慣用に適用される